安い買い物ではないので失敗したくないけど、選び方がわからないし、相談できる詳しい人がいないよ…。
けど、販売店にいきなり行くのは怖いし…。
まずは信頼できるプロの意見を聞いて、メーカーごとの特徴や違いを知りたい!
【後悔しないピアノ購入】と題して
メーカーごとに下記をシリーズ記事にしています。
- そのピアノの特徴
- どんな人におすすめなのか
- 実際に弾いた感想
目次
【後悔しないピアノ購入】メーカー別の特徴(ブリュートナー編)
ブリュートナーの音色の特徴
- 太いのに重くなくて軽い
- 音の密度が高い
- いぶし銀
ピアノに性別をつけるなら、ブリュートナーは絶対に男性、しかもジェントルなオジさま。
アリコートとは、高音部に設けられ共鳴のためだけに張られた、ハンマーで叩かれない弦のこと。
ブリュートナーとは
音色に触れるには、そのメーカーの歴史も大事な要素なので、音色に関係しそうな部分を抜粋して載せておきます。
概要:
ドイツが誇る世界的名器の中で、ベヒシュタインを西の横綱と例えるならば、
その双璧と言われ、正に東の横綱と呼ばれるに相応しい名器こそ、
ライプツィヒのブリュートナーに他なりません。歴史:
1853年:ユリウス・フェルディナンド・ブリュートナーがドイツのライプツィヒに創業
1872年:ブリュートナーの代名詞である、有名なアリコート方式の特許を取得
1938年:飛行船(ヒンデンベルク号)に乗せるために、アルミ製のきわめて軽いグランドピアノが作られる
1943年:第二次世界大戦中、工場が空襲で焼かれ、楽器はもちろん材料となる木材もすべて焼き尽くされる
1948年:東ドイツ時代に国営化
1990年:東西ドイツ統一を期に経営権はブリュートナー家に返還、今に至る
こんな人におすすめ
- ドイツ音楽大好きな人
ザ・ドイツピアノとも言える太くコクのある音色なので、ドイツ音楽なら何でも合います。
もちろん、それ以外の国の作品でもOK。
例えば、ドビュッシーも自宅でブリュートナーを使っていました。
- キラキラした音の楽器が苦手な人
いぶし銀のような音色なので派手さはなく、さりげなく光る高音は
今どきのピアノにはない魅力です。
- 包容力のある太い音色のピアノが好きな人
とっても太い音なのに、包み込むような温かさがあります。
こんな人には物足りないかも
- 派手な音色が好きな人
- アリコートの独特な音色が苦手な人
人によっては好き嫌いが分かれるかもしれません。
結構不思議な余韻が残ります。
ひと聴き惚れしたブリュートナー
では、私が実際に弾いたことのあるブリュートナーの中から1台、
弾いた感想をご紹介します。
Blüthner モデル10(166cm) 製造年1944~1946年頃
※アリコートなし
こうして私の「運命の1台を探す旅」は続くのでした…
このピアノを弾いた実際の動画
これからも当サイト(ねこぴあ.net)では、銘器をご紹介していきます。
ぜひ、自分好みの音色を見つけて、ピアノライフを楽しんでください!
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