- 暗譜ができない、苦手
- 本番で暗譜飛びしてしまった
と悩んだことはないでしょうか?
本番では、音楽を止めてしまうのが一番よくないことです。
特にコンクールでは致命的なミスになってしまいます。
この記事では、暗譜を確実にするための具体的な練習法を紹介します。
また、本番でもしものことがあってもすぐに立て直せる方法でもあります。
暗譜を確実にする練習法
1和声で覚える
大抵の曲には和声が存在します。
ざっくり簡単に言うと、和音が移り変わることでハーモニーが変わり
そこにメロディーが乗って曲を構成しています。
この和音の移り変わりを軸に、曲を覚える方法で、
その曲を構成している和音とメロディーを弾く練習です。
(手は和音を弾いて、メロディーは口で歌うのも良い練習になります。)
例えば、ベートーヴェンの悲愴第2楽章だとこんな感じです。
音楽的に曲を理解するのにも役立ちますので、
これはむしろ譜読み段階でやるべきとも言えます。
曲を和声で覚えておくと、万が一細かい音を忘れてしまっても
和声を変えずにカバーできれば音楽を止めずに先へ進むことができます。
2片手でも暗譜できてるか確認する
メロディーラインを忘れてしまうことはあまりないと思いますが、
伴奏部分を忘れてしまうことはよくあると思います。
ある程度弾けるようになってくると、伴奏は手癖で弾いてしまいがちになるからです。
これを防ぐために、片手ずつ弾いても暗譜ができているかを確認します。
3ゆっくり弾く
「完璧に暗譜できた!」と思っていても、
ゆっくり弾くと暗譜の怪しいところが面白いほど炙り出されます。
手癖で次の音に移動する前に、次の音は何だったか充分頭で考える時間があるテンポです。
これをすると、いかに自分が手癖で暗譜をしているかがよくわかります。
本番では集中力が高くなっているので、平常時よりも頭が冴えていて
いつもなら手癖で難なく弾けるところでも、「あれ?次の音何だっけ?」と頭が働いてしまい
その瞬間に暗譜が飛んでしまうことがあるのですが、
ゆっくり弾くと、この状態を疑似的に作ることができ、暗譜を確実にする練習になります。
4どこからでも弾き始められるようにする
それでも暗譜が飛んじゃった時のために、
フレーズの切れ目ごとなど、どこからでも弾き始められるように練習しておくと
曲の途中で忘れたり引っかかってしまっても、すぐに立て直すことができます。
弾き始められる箇所は、できるだけ細かく多く作っておくと安心です。
5弾き直さない癖をつける
練習の時に曲を通しで弾くときには、どんなことがあっても先へ進む(音楽を止めない)癖をつけます。
普段から弾き直す癖がついていると、本番でもとっさの時に絶対にその癖が出てしまうので、
最低でも1日1回は本番同様に通し練習をすると良いです。
いかがでしたか?
この5つは私も実践している方法です。
参考になれば嬉しいです。