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あなたは、ピアノの発表会やコンクールで
あんなに練習したのに、本番で普段通りに弾けなかった
と悔しい思いをした経験はないでしょうか。
本番で普段通りに弾けなくなるのは、
緊張が大きな原因のひとつとして考えられますが、
それ以外に、いつもと違う大型のピアノで弾くために勝手が違って、
実力が発揮できないというのも考えられます。
大抵の場合、
発表会やコンクールの会場では、フルコン(※フルコンサートグランド(270cm~))や、
セミコン(※セミコンサートグランド(220cm~))と呼ばれる
普段家で弾いているピアノよりも大型のピアノである場合が多いでしょう。
フルコンが家にあって普段から弾いている人はそうそういないと思います。
そこで今回は、プロピアニストに大型ピアノの弾き方やコツについて聞いてみましょう。
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と、その前に
目次
なぜ大型ピアノだといつも通り弾けなくなるのか
そもそも大型のピアノだと、なぜいつも通り弾けなくなるかについて掘り下げてみましょう。
一般的に多く使われている大きさのグランドピアノ(ヤマハC3(186cm))と
フルコンの構造上の違いに着目して比較してみます。
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弦の長さの違い
フルコンの場合、低音弦は普通のピアノの倍近い長さなのに対して、
高音域の弦の長さは一緒です。
だから全音域を通しての音のバランスが普通のピアノと全然違うのです。
家のピアノと同じように弾いたら、低音ばかり鳴ってしまうことになります。
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響板の大きさの違い
大型になればなるほど、当然響板は大きくなります。
これにより、弾いたときの弾き手への聴こえ方が普通のピアノと違います。
また、弾き手に聴こえる音と客席に聴こえる音の差異が大きいです。
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鍵盤が長い
普通のピアノと比べてフルコンは鍵盤(隠れている部分)が長く、
それによってタッチに違いが生まれるので、弾き心地が違います。
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鍵盤が長い方が、弾き手の微妙なコントロールが伝わり、
普通のピアノよりも多い表現を実現できるようです。
楽器の性能(ポテンシャル)が高いので、弾き手が使いこなせない
大型ピアノはプロがコンサートホールで弾いて存分に力が発揮できるように研究・開発されています。
そのため非常に性能が良く、できることも多いです。
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では、具体的な弾き方やコツを聞いてみましょう。
本番でいつも通りの演奏をするコツ
プロもフルコンだといつもと違うと感じるの?
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ホールの響きと相まってダイナミックレンジ(強弱の幅)が広がるので幅広い表現ができるしね。
ベーゼンなど設計が特殊なピアノだと気を遣うけど、スタインウェイとかヤマハなどの標準的なピアノは全然平気。
弾き方のコツなど、どんなことに気を付けたらいい?
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とにかく自分の出した音がホールにどう響いているかを客観的に聴くこと。
リハーサルができるなら、知り合いなどに客席でどう聴こえているか聴いてもらってください。
サロンとコンサートホールでは響きが全然違い、大きいホールであればあるほど、自分の音は戻ってきません。
あとは慣れかな(笑)
前もってやっておくと良いことはありますか?
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場所によってはイベントで安く借りられたりします。
色々と勉強になりました!ありがとうございました!
ベーゼンドルファーインペリアル
では最後に、フルコンの中でも特に存在感のあるベーゼンドルファーインペリアルの動画です。
【撮影協力:ピアノプラザ群馬】
このピアノについての漫画です。

いかがでしたか?
本番でも日頃の練習の成果が発揮できるように、ぜひ参考にしてみてください!