ピアノ発表会コンクール

ねこぴあ
こんにちは、ねこぴあです。

あなたは、ピアノの発表会やコンクールで
あんなに練習したのに、本番で普段通りに弾けなかった
と悔しい思いをした経験はないでしょうか。

 

本番で普段通りに弾けなくなるのは、
緊張が大きな原因のひとつとして考えられますが、
それ以外に、いつもと違う大型のピアノで弾くために勝手が違って、
実力が発揮できないというのも考えられます。

 

大抵の場合、
発表会やコンクールの会場では、フルコン(※フルコンサートグランド(270cm~))や、
セミコン(※セミコンサートグランド(220cm~))と呼ばれる
普段家で弾いているピアノよりも大型のピアノである場合が多いでしょう。
フルコンが家にあって普段から弾いている人はそうそういないと思います。

大きいだけでいつも通り弾けなくなるものなの?

 

 

そこで今回は、プロピアニストに大型ピアノの弾き方やコツについて聞いてみましょう。

ねこぴあ
宜しくお願いします

先生
宜しくお願いします

と、その前に

 

なぜ大型ピアノだといつも通り弾けなくなるのか

そもそも大型のピアノだと、なぜいつも通り弾けなくなるかについて掘り下げてみましょう。

一般的に多く使われている大きさのグランドピアノ(ヤマハC3(186cm))と
フルコンの構造上の違いに着目して比較してみます。

 

ねこぴあ
演奏に影響する構造上の違いは何だと思いますか?

先生
一番は低音弦の長さの違いだろうね

弦の長さの違い

フルコンの場合、低音弦は普通のピアノの倍近い長さなのに対して、
高音域の弦の長さは一緒です。
だから全音域を通しての音のバランスが普通のピアノと全然違うのです。
家のピアノと同じように弾いたら、低音ばかり鳴ってしまうことになります。

ねこぴあ
意識してメロディラインのある音域などとのバランスを取らなきゃいけないんですね

 

 

響板の大きさの違い

大型になればなるほど、当然響板は大きくなります。
これにより、弾いたときの弾き手への聴こえ方が普通のピアノと違います。
また、弾き手に聴こえる音と客席に聴こえる音の差異が大きいです。

ねこぴあ
確かに…普通のピアノで弾くときより、自分の弾いた音が遠くで聴こえる感覚があります

先生
弾き手はそう感じても、客席ではめちゃくちゃ鳴ってるんだよね

鍵盤が長い

普通のピアノと比べてフルコンは鍵盤(隠れている部分)が長く、
それによってタッチに違いが生まれるので、弾き心地が違います。

先生
でもこれはね、弾き手に実力があればピアノの表現幅が広がるってことだから、むしろメリットなんだよ

鍵盤が長い方が、弾き手の微妙なコントロールが伝わり、
普通のピアノよりも多い表現を実現できるようです。

 

 

楽器の性能(ポテンシャル)が高いので、弾き手が使いこなせない

大型ピアノはプロがコンサートホールで弾いて存分に力が発揮できるように研究・開発されています。
そのため非常に性能が良く、できることも多いです。

先生
普段、普通乗用車しか運転していない人がいきなりF1カーを運転はできないでしょ?そのくらいの差があるんだよ

では、具体的な弾き方やコツを聞いてみましょう。

 

本番でいつも通りの演奏をするコツ

プロもフルコンだといつもと違うと感じるの?

先生
感じません(笑)

ねこぴあ
え、全然?

先生
いつも通り弾いてるね。むしろ弾きやすい。
ホールの響きと相まってダイナミックレンジ(強弱の幅)が広がるので幅広い表現ができるしね。
ベーゼンなど設計が特殊なピアノだと気を遣うけど、スタインウェイとかヤマハなどの標準的なピアノは全然平気。

 

弾き方のコツなど、どんなことに気を付けたらいい?

先生

とにかく自分の出した音がホールにどう響いているかを客観的に聴くこと。

リハーサルができるなら、知り合いなどに客席でどう聴こえているか聴いてもらってください。
サロンとコンサートホールでは響きが全然違い、大きいホールであればあるほど、自分の音は戻ってきません。

あとは慣れかな(笑)

 

前もってやっておくと良いことはありますか?

先生
ホールを借りてリハーサルしてください。
場所によってはイベントで安く借りられたりします。

色々と勉強になりました!ありがとうございました!

 

ベーゼンドルファーインペリアル

では最後に、フルコンの中でも特に存在感のあるベーゼンドルファーインペリアルの動画です。

【撮影協力:ピアノプラザ群馬

このピアノについての漫画です。

 

いかがでしたか?
本番でも日頃の練習の成果が発揮できるように、ぜひ参考にしてみてください!

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